舘長 三 代 正 廣

日本太極拳友会会長

国際永年楊式太極拳日本研究会会長

少林寺流錬心舘関東地区本部本部長

空手道七段教士

  空手道とは勝敗を究極の目的とする武術ではなく、有形無形の試練を乗り越え鍛錬を基礎としてその汗の中から人間完成の努力を図らんとするものであります。空手道の表現する一挙一動には品位と美しさがあり、無駄のない力を求めて正しい動作の繰返しにより、鑑賞される為に予定された美と異なり、鍛えぬかれた動作の実用美であり極めて理想的な体育でもあります。

  古来、空手道は神秘的武術、陰忍の拳、或いは南海の秘術とも言われ一子相伝、門外不出の武道と言われておりましたが、現在ではスポーツ化され広汎なる大衆に浸透し、普及されていることは誠に慶ばしい限りであります。

  第二次世界大戦後、すでに半世紀、祖先の勝れた資質に恵まれた私達民族は驚異的な発展を遂げ、世界のリーダーとして面目躍如たるものが有ります。しかし、この輝やかしい発展のかげに失われたもの、忘れ去られたものも又、決して少なくはありません。

  野山は形を変え、大気と水は汚染され数十年後には食糧も燃料資源も危機に瀕するとまで言われています。青少年は眠る隙も遊ぶ隙もない程に受験勉強に悩まされ、真の友人を持ち得ず親子は断絶を余儀なくされ、私達の宝であったはずの礼節も忍耐も感謝や思いやりさえ忘れ去られようと致しております。全ては私達の祖先の残してくれた宝物を粗末にし、幸福を経済的富にのみ求めすぎた結果に他なりません。欲望は満たされれば満たされる程膨張し不満は充満し、正に現代は退化混迷の時代と言い得ましょう。   こんな環境の中にあって時代を担う青少年に、一体如何なる希望や夢が持ち得ると言うのでしょうか。

  世界は幾度か私達の東洋に注目して来ました。そして今再び、入間の本当の生き方や幸福は東洋に古来から伝わる宗教や武道の中に在るのではないかと、真剣に考え始められています。

  私達も又私たちの祖先から伝えられたそれらの中にこそ、人間の本当の生き方や平和や幸福が秘められていると堅く信じております。

 

  少林寺流錬心舘はスポーツの絶対的条件である安全性と人命尊重を指導理念とし、防具付試合を採用、東洋に育った空手道の中に脈々と流れる日本入の理想と心情を愛し、厳しい修練を通して空手道のもつ卓抜の技術と高い精神をより高く育み、特に青少年の身心の健全なる育成を最大の目標と致しております。

 

 

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